手づくり粗製三温糖 (ふるさ糖)  古式鉄釜製法 750g

塩害の無い上質のサトウキビを求めて

 一般的な三温糖と異なり本来の古式三温糖は、サトウキビ100%から作られた粗糖を精製せずに作られるものです。甘味のみでなく原料のミネラルもビタミンもそのまま残っています。精製していないため吸収が緩やかで、過剰摂取しない限り糖質を制限なさっている方も安心して摂ることが出来ます。昔ながらの鉄釜で煮つめ、かく拌を続けながら自然に乾燥させる伝統製法による手づくりです。自然糖ですから発酵することがありますので開封後は湿気を避け適量を密封容器に移し、残りは冷蔵して下さい。
日本で栽培されるサトウキビはどうしても海風の影響を受け塩害を防ぐことが出来ません。塩分の多い土地で作物は育ちにくいのです。塩害を防ぐため、粗製三温糖の原料は良質なアフリカ産やタイ産のサトウキビを使用しています。タイは日本の1.4倍の面積があり、中部地方のサトウキビは塩害も受けることなく世界的に高品質で知られています。タイ東北部には今でも野生のサトウキビが多く群生しています。大きく分けて六種類に分類されますが、江戸時代に日本で栽培されていた『竹庶』もタイの野生種の流れを汲みます。今では野生種六種を交配改良されたものが世界中で栽培されています。

サトウキビは稲の親戚

 サトウキビは、『イネ科のサトウキビ属』であることから分かるように、稲から取れる主食のお米をよく噛めば唾液のアミラーゼ澱粉分解酵素によりブドウ糖に変わりエネルギー源となります。日本の戦国時代に重い甲冑をまとって戦った驚異的なエネルギーとスタミナは、玄米食の糖質と表皮に多く含まれる糖質を燃やす多種のビタミンミネラルで可能だったと考えられます。できれば糖分は上質の糖質を多く含むお米から摂りたいものです。精白糖を控えるだけでも健康の改善効果は著しいものがあるといわれています。

一般的な三温糖とは

市販されている一般的な三温糖は、茶色がかっているために精製度の低い自然の色合いに見えますが、実際には茶色く残った蜜玉粒を目立たせなくするために、カラメル色素で色素調整して均一化してあります。成分的には精白糖と殆ど変わりません。一般的な三温糖は原料糖(粗糖)から五回目に取れる五番糖なのです。つまり精製を5回繰り返した後に取れる最後の砂糖を、三温糖と呼んでいるわけです。伝統製法の粗製三温糖とは全く異なるものです。

精白糖が純白なのはビタミンやミネラルを不純物として捨てているためです。

 概略ですが、精白糖の精製工程はビタミンやミネラルの含まれた原料糖(粗糖)をお湯で溶かし亜硫酸ガスを通してPH調整し、ろ過、結晶させ洗糖分離機にかけます。さらに溶かして骨炭、活性炭、リン酸清澄剤等を加え不純物を取り、イオン交換樹脂に通し『べたべたの原因になるビタミンやミネラル』を取り去ります。高純度の甘み成分だけになった溶液を『ファイン・リカー』といい、真空結晶釜に入れ煮詰めて濃縮し結晶化させ、さらに高速遠心分離機にかけ結晶を分離し、飛ばされた糖液は結晶釜で煎糖をくりかえし精白糖となります。
砂糖が固まるのを防ぐために栄養分を取り去ることで、精白糖の害が生じてきます。ビタミン、ミネラルを捨て去れば体内で酵素反応を起こせなくなり、燃焼することも出来なくなってきます。このことを、カロリーだけが残っているので『空のカロリー』と言います。
 どんなに有用な植物でも、精製純粋化することで副作用を生じるように変化します。薬も有用植物から有効成分を抽出、分離、精製、純粋化することで効果は増すものの、その植物に含まれていた副作用を抑える成分を捨て去ったために薬害が生じるのです。

もう一度砂糖の害を考えてみましょう

 精白糖の製造過程でも分かりますように、加熱、添加、漂白、イオン交換等を繰り返し、高純度に精製された砂糖は、食べると即エネルギーになる優れた面もありますが、市販ジュース類や缶コーヒー、ケーキ、アイスクリームなどで知らずしらずに陥る過剰摂取が問題になっています。体内からカルシウムが奪われ骨を脆くするだけでなく、神経伝達もうまくいかなくなり性格も切れ易くなります。精白糖をやめさせるだけで、問題児が普通の男の子なり、元の砂糖の多い食生活に戻すと性格も元の問題児に戻ったという、ロンドンで開催された社会精神医学国際会議においての有名な報告もあります。発表が1964年ですから、ずいぶん以前から問題提起されていたことになります。
 精白糖によりビタミン類もミネラルも奪われ、毛細血管を傷め、肝臓を悪くし皮膚は荒れ、心筋梗塞さらにはガンにも罹り易くなります。精白糖を摂らないようにするだけで病気の8割は無くなると言いますが、甘味は『癒し』でもあるだけに考えさせられる言葉です。

砂糖は否定しませんが、摂り方と種類が大切です。

 昨今の食卓は副食の数が増えて肝心の主食を食べる量が減ってきています。副食が増え、お米をあまり食べなくなってくると精白等が多く含まれる食後の甘いデザートを摂らないと満腹感が得られなくなってきます。洋食のコース料理で食後の甘いデザートが必ず出てくるのはお米のような炭水化物のエネルギー源を摂れていないからです。唾液にアミラーゼ澱粉分解酵素が多く含まれているのは人の進化の過程で澱粉を食べてきた結果だと考えられます。人の主食は澱粉の摂れる穀物が適しています。主食のお米をよく噛めばブドウ糖に変化しエネルギーとなりますから精白糖は生命維持に必要のないものです。甘みは食の癒しに必要ですから否定しませんが『空のエネルギー』である精白糖は極力止めて、粗製三温糖や黒砂糖、蜂蜜、上質のオリゴ糖、メープルシロップ(北米産のサトウカエデの樹液を煮詰めたもの)、などで日常の料理も工夫したいものです。