人類の進歩とともに農業技術が発展し、様々な品種改良が行われてきました。品種改良をすることで、作物が収穫しやすくなるなど多くのメリットがあると思います。しかしその影響で生命力に充ちた野生種が減少していて、既に絶滅してしまった野生種も数多くあります。こちらでは、野生種の特徴をご紹介いたします。
脱粒性
品種改良された稲や麦は、収穫をする際でもしっかりと実をつけたままですが、野生種の場合はかるく触れただけでポロポロと落ちてしまいます。
野生種は、実れば自然に地面に落ちますが、栽培されているものは長い時間をかけて、実が落ちないよう強い作物を選んで品種改良されていますので、収穫には適していますが自力で子孫を残す力が削がれています。
休眠性
栽培している大豆などは毎年の様に発芽しますが、野生種の場合はまわりの状況をみて発芽するという特徴があります。これは、野生種がしっかりと発芽できるかを判断することで、発芽率を高くして厳しい野生の中で生き抜くため身についた力なのでしょう。野生種の中には、何年も発芽せずにタイミングを計っているものも多くいます。
千葉県の2000年前の地層で休眠していた蓮の実が東大の大賀博士に発掘され、栽培試験により発芽、開花した事実には野生の生命力を再認識させられました。紅色系の大型の花が咲き2000年を経て千葉県指定の天然記念物に指定されています。
野生種と栽培種の生命力の違いについて
山の草木は人の手を借りずとも旺盛な繁殖力を持っています。華麗な花を咲かせ蝶や蜂を呼び寄せ受粉し、実った果実や青々とした葉で鳥獣や様々な生命を養います。
鳥獣は実を食べ、消化されない種の混じった糞を排泄して植物の繁茂を助けます。これらの生命活動を一切人の手を借りずに成し遂げて種(しゅ)を繁栄させる力を持つのが野生種です。私たちの体も心も日々食べたもので作られています。弊舎は野生の生命力を一日一度は食べようと提唱しています。体が野生を思い出すからです。
ここでは分かりやすくブルベリーで比較してみます。一般的な栽培種のブルーベリーの木は1.5~3メートルくらいあります。これはたくさん実をつけるため、また糖度を上げるために品種改良を繰り返した結果です。
一方、野生種は栽培種のブルーベリーよりも樹高が低く、数十センチしかありませんが、ブルーベリーの栄養として有名な有名なアントシアニンなどのポリフェノールは、野生種の方が多く含んでいます。
病気予防といった健康面だけでなく、美容を意識した食生活をお考えでしたら、1日1回は野生種を食べることをおすすめします。
千年前の食品舎では人の立ち入りにくい秘境で種(しゅ)の再生を繰り返してきたために人の都合に合わせた品種改良をされておらず、野生がそのまま残る「古代のカシス」をおすすめしています。3万年にわたり種(しゅ)の変化を拒んだ頑固な果実です。大学等の研究機
関でアントシアニンの研究をするときには多くの研究者はカシスより抽出したものを研究素材とします。機能性はカシスのアントシアニンが優れているからですが残念ながらブルーベリーと同様に人の都合に合わせた品種改良がなされ野生の生命力は失われがちです。同じカシスでも「古代のカシス」の機能性が際立っています。これは人の手が入らない秘境で種(しゅ)の変化を拒んできたが故、野生の生命力を失っていないからです。
千年前の食品舎は、野生種の一物全体食品を主体として通販にても取り扱っています。発芽力が凄い野生種の黒米、黒大豆、黒胡麻、松のみ、古代のカシスを丸ごと粉末にした、「古代食くろご」をはじめ、イワシの骨や鱗まで溶け込んだ低分子ペプチドである「だし&栄養スープ」、タンパク質や脂質も分解する「酵素新世代」や「古代のカシス」の濃縮液など体調を体内より整える食品を数多く取り揃えています。
野生種が備える生命力は、いつまでも若々しく健康的に暮らしたい方にピッタリの一物全体食品ですので、ぜひ千年前の食品舎の古代食を生活に取り入れてください。